タヌキの捨て日記

捨て活にいそしむ漫画家・イラストレーター、名もなきものです。作品と日常生活の記録。

捨て活女子の、マンガできるまで

2月から5月に、2年間放置してきたネタで漫画を書きました。書きかけの紙は古くなり、ホコリをかぶります。これを仕上げることが私の捨て活なのです。そうじゃないと永遠に部屋が片付かないから。書きたい話のメモばかりたまる
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そもそも机を使えるくらいまで部屋が片付いたことがうれしいのですけど‥(半年前は使えませんでした)
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一念発起、漫画家志望者のための3ヶ月講座を受講しました。週1回くらいの不定期で担当の講師の方とズームでお話をしながら書くのです。小鳥をテーマに設定。ここまでは順調でした、なんせ2年前から始めてるもんね‥これをもとに書いていきます。
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しかしスタートから1ヶ月半くらい、1ページ目から6ページ目が気に入らず書き直してばかりで進みませんでした。空白も多いです。話はできているのに、空白があることが気になって進めないのです。進まないことで自己嫌悪におちいり、結構テンション低い。
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それでも、講師の先生はふむふむと読んでくださり、取り組んだこと、1mmでも進んだことを評価してくれました。指導はせずただ週一回、進み具合を見守ってくれるだけです。が、その効果たるや絶大で。本当に書けるのかいつも絶望的な気持ちでしたが、私から出る否定的な言葉をポジティブチェンジしてくれるのです。話した後は必ず、大丈夫かも、できるかもと前向きな気持ちになっていました。
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↑ここの空白も結局最後まで残りました。もしAとBの箇所がリンクしていて、AがわからなければBも空白になります。わからないことは最後までわからないです。謎解きみたいです。
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4月、小鳥が体調を崩し、すぐに死を覚悟して病院で泣きました。1羽は1年前亡くなっており、それからちょうど1年後のことでした。この子とはいつも一緒でした。小鳥の飼育をし見たこと考えたことを全て取りこぼしなく書き出したい。ただならぬ気持ちが芽生えました。
それまで机に向かうことも苦痛でしたがようやくそれを乗り越えました。
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小さい本を作ってみたり
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猛烈に書きました。なんで今まで出来なかったんだろう?
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最初の頃は確かに積み上げては自信が持てず崩していただけでした。「それじゃ進まない」。なら進む書き方とは何かと言われると難しいのですが、決めたことをただ信じて積み上げるしかないみたいです。当たり前のことのように聞こえますが難しかった。
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描き慣れてきた感じがします。のびのび描くため試行錯誤しています。話はあーだこうだ考えましたが結局は最初の案になりました。結局好き勝手やりたいのです・・
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最終日間近、この後の及んで書いてないところが多々見つかりました。描いていない絵、書いていないセリフ。ゾッとしました。今回は好きなだけ時間をかけられたのでどうにかなりましたが、小さい単位から完璧にしていくのは効率が悪いです。(私はいつもそのスタイル)
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だんだん片付いてきました。細かいエピソードをすっかり忘れているのですが、最後は奇跡的にポロポロ思い出して書きたかったことを全て取りこぼしなく盛り込みました。
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いつも、講師の先生の何気ない感想の中に直すべきところのヒントが隠れていました。「誰かに読んでもらうこと」が本当に大事なのです。フラフラおかしな方向へ行くのを止めてくれます。私は常にだいぶ焦っているのですが、先生が「焦ったり疲れていて無理してもいいことは何もない」と明言してくれたのも印象的でした。


繰り返して完成に持っていく。
これは理想の流れです。早いうちに一度通す。空白があってもいいから、最後まで手をつけたら、寝かせる。もう一度考え、また寝かせる。もう一度考え書く‥。次はそうしたい。
そのためには、小さい締め切りを持つことですね!

そしてもう一つ思ったのは、私は「大して絵を描いたことがなかった」ということです。書くってこういうことなんだと。書きたいだけじゃ、ダメなのね。
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f:id:kiironeko37:20210526165832j:plainなんともならないと絶望し、何とかなった度にこのメモを書いています。

まとめ
私の場合は制作を通してですが、エネルギーを溜めないで発散させる=循環させることが心身の健康に不可欠だと思っています。溜めないこと、片付けることは今後も大きなテーマです。今回の制作は、循環させるための第一歩は、ものごとをポジティブに受け止め、決めたことを信じて取り組むことだと確信する体験になりました。そしてずっとためていたものが一つ形に現れたことがやっぱり嬉しいです。講師の先生ありがとう。
物語はハードモードでしたが、いつかは、ほのぼのした小鳥の話を書きたいですね。
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講座は終わってしまったので、今後は一人二役で自分を励まし、全肯定していくしかありません。でも私の漫画や絵を見て応援してくれる方がいるので一人じゃないですね、かなり助かっています。ありがとうございます。

今後も私の発散したエネルギーが誰かの心に届いて、喜んでいただけたら幸いです。